2010年5月6日木曜日

副校長の鋼の胸板

 
昼休み。

事務的な相談のため、私は溶接科の教室まで足を運んだ。その相談の担当が溶接科の先生だからだ。
すると、薄暗い溶接科の入り口に、誰かがぶら下がっている。
いや、溶接科の入り口に、ベンチシート付きのぶらさがり健康器が備え付けてあるのだ。多分、このぶらさがり健康器も、溶接科の授業の中で溶接して作られたものだろう。
そして、そのぶらさがり健康器にぶらさがっているのは、副校長だった。
副校長は、ひょろっと痩せた白髪だらけの人で、しかもよく見ると、ただぶら下がっているのではなく、軽く10回ほど、懸垂をしていた。
副校長は、案外マッチョだった。たぶん、あのワイシャツの下の胸板は、鋼のようになっているのだ。見たことはないが。
きっと、やんちゃな若造くんたちも多いので、副校長たるものナメられてはダメだ、と身体を鍛えて、いつでも鋼の筋肉を見せ付けて、「さぁ、お前たち、どこからでもかかってこい!」と言えるように、準備をしておられるのだろう、きっと。

私はシブく黙々と懸垂をこなす副校長の脇を通り過ぎて、溶接科の先生のいる材料置きの小部屋に向かった。
すると、小部屋の中で5~6人の猛者たちがたむろしていた。よくよく見ると、先生も生徒も混ざって麻雀をしていた。
とても楽しそうなところを、私はお邪魔してしまった。

私も今、彼らのように休み時間をエンジョイするいい方法を、思案中である。
塗装科の若いアスリートからは、一緒にジョギングしようと誘われているが、ジョギングも毎日は無理だ。
 

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