2010年5月21日金曜日

カフェーにて

 
風邪をひいた。昨年の五月も風邪をひいた。
いわゆるこれも五月病かもしれない。
巣穴から落ちた雛鳥のように弱っている私。
言い方をカワイくすると、私までカワイいカンジがする。

今、カフェーに佇んでいる。
生き霊が抜け出て、空っぽな様相で。
喫茶店をカフェーなどと表記したがるあたりで、今私は頭までかなりヤバい。

一体、私は何に心を奪われたのか。
奪われなければならない程度の私のこの軽さって、何だ。

ここまでの道のり、決して平坦ではなかった。
誰とも共有できない大きな苦しみや悲しみがあった。
だから今、自分がここに在ることが奇跡のような気すらする。
でも時折、どっちに向いて歩いているのか、わからなくなる。

あらゆる方向が、全て同じに見えるのだ。
まだしばらく佇んでいたい。どの方向に行くべきかが見えてくるまで。
しかし、現実にはその決断のために佇んでいるような時間は無い。

たとえ間違った方向であっても、押し流されていくのが常套だと思う。
もしもこのまま留まったら、どうなるだろう。押し流されることに抗い続けたらどうなるだろう。
私が動かなくても、周りの風景が入れ替わっているかもしれない。
とすると、変わろうとしない努力も、案外いい努力の仕方かもしれない。

こうして呆然とカフェーに佇んでいると、ふいに今、動力がチャージされた。
とりあえず動こう。動き続けよう。私の内部の中枢からの指令だ。
 

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