2010年6月1日火曜日

エコ+フェアトレード

 
授業の中で、様々なファッションのスタイリング・イメージについて能書きをたれる、ということをやった。エレガンス系、マニッシュ系、ヘビーデューティー、ウェスタン…、どのお題を選んでもよかった。
選んだお題と向き合っていると、今まであまり意識せずにいた自分自身のスタイリング・イメージが掴めてきた。私のテイストは、どうもエスニック系に偏りやすいことに気づいた。私は案外自分でも自分のことをよくわかっていなかった。

「こういうの、あなたは好きそうだ」

と隣の席の若妻に見せてもらった通販カタログ『verda』。『People tree』と似たような趣だ。

フェアトレードで「てまひまかけ」て、ものづくりをしている人々は、私から見て幸せだと思う。羨ましい。
私がてまひまかけたくても、この日本で生業するのは難しい。潤沢な資金力があれば話は違うのだろうが。(
こうしてフェアトレード商品の製造に携わっている開発途上国の人々は、自分たちの幸せに気づいているのだろうか。私が切望しても叶わない「てまひま」をかける贅沢な時間を、自分たちは有していると、わかってやっているのだろうか。

フェアトレード、国際協力、NPOでの売りは、それ自体がひとつのスタイリング・イメージなのだろう。
悪い言い方をすると、このテの売り方で提案される商品は、とても個性的なようで、実際は「無個性」な気もする。
しかしそれはどんなテイストのどんなスタイルであっても、使い古されていけばそう思えてくるものなのだろうか。

そして、エコやフェアトレードも、手放しで喜んで受け入れられない。
フェアトレードっぽいエコっぽいもの、いわゆるロハス系とでもいうのだろうか。これらはそこそこ金持っている人でなければ買えない。
そして、エコ風味とでもいうのか、エセエコ商品とでもいうのか、それっぽいテイストのものが今ではかなり出回っている。真贋を見定めるのは、なかなか容易ではないので、買い回りの最中に疲れはててしまう。
また、国際協力という「善意」がちらちら見え隠れするあたりで、それゆえの胡散臭さを払拭しきれないのが、こういった商品の難点だろうか。(
とどのつまり私は、安易にフェトレードを謳ったものを購入するよりも、こういった素朴で個性的なエスニックテイストのバッタもんを、自分で作って自分で着るのが好き。

ところで、このところ中国の労働者のストが面白い。

5月22日! 日本の管理者はストライキを先導した2人の工員を解雇して恫喝してきた! 一体全体どうしたことだ? これがあんたらの誠意なのか? 24日、生活手当を65元から120元に引き上げた! これがあんたらの誠意なのか? そして工員らの写真やビデオを撮って工員章を取り上げた! 誓約書にサインを迫り工員を恫喝する! これがあんたらの誠意なのか! これがストライキを続ける二つめの理由なんだ! 中国! これまでずっと低コスト競争を提唱してきた安い労働力市場! 毎年のGDPはそう悪くない速度で成長している! だけどこの成長は安い労働力を提供する労働者から搾り取られたものだ! 苦労の末にこれらの価値をつくりだした労働者にはほんのわずかの「報酬」しか ない! ぼくらの賃金はいまだに最低基準の線上にある! ぼくらはいまだこの線上でうろうろもがいている! これらの価値をつくりだした労働者は、もうすこしいい報酬を得る資格はないの だろうか? 考えてもみて! これで一体どうして国民経済全体の水準をあげられるのか! こんな状況が中国ではあまりにあたりまえになっている! 僕らの親の世代は安い労働力市場が支配してきた! だけどみんな年老いてきた! じょじょに労働市場から退場しつつある! それにかわったのは僕ら80~90年代生まれの世代! 親の世代と同じ道を歩み続けなければならないのか? きっとこう思ってる! 自分が歩んできた道は歩ませたくはないと! その道がどれほど辛いものなのかを知っているからだ! 僕たちだってそんな道は歩みたくはない! 時代はもう変わっているんだ! 低コストの安い労働力というやり方だって変わらなければならない! ホンダは日本企業だ! 日本は資本主義の国家だ! 中国は社会主義の国家だ! 中国に投資してるんだろ! 郷に入っては郷に従え! 社会主義を実行せよ! 資本主義を押し付けるな!(

中国の労働者の賃金が、日本の労働者の賃金と同じ水準になると、世の中はどんな風に様変わりするだろうか。
開発途上国の安い労働力を搾取しまわるブルジョアジーが、惨めに薄汚い姿で批判集会で晒されるならば、私にとっても頼もしいうねりだと思いながら注目している。
 

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