2010年7月23日金曜日

展示会に潜入

 
さて、インド衣料品・家庭用品の展示会である。(※前回
アパレルの展示会というのは、招待されたプレス(報道する人)とバイヤー、小売業者など、ファッションビジネスに携わる人でないと入れない。
展示会の入り口で渡される名札には、それぞれ「プレス」「小売業」「バイヤー」「VIP」など、肩書きが分かるように書かれている。
で、モグリの私の名札には「その他」と書かれていた。
この名札を見て、インドからわざわざ商売をしにきたブースの製造業者も声を掛けたり掛けなかったりするのである。

また私のような、勉強を言い訳にしつつも物見遊山で展示会に訪れるような者が、あれこれ写真を撮って、ブログにあげることなどできない。展示会で写真撮影が許されるのはプレスだけである。もちろん、ブースの業者に尋ねて、写真撮影のOKが出ればいいが、そんな交渉ができるようなエラそうな立場でもあるまい。
「その他」の私には、決してお声が掛からないものと思って、あれこれと見学させていただいた。


展示されていたのは、主に女性用の衣類やスカーフ・ストール。他ちらほらファブリック、インテリアなど。
本当に「カワイイ!」と思うものもあったが、本日は巷のバーゲンなどとは違うので、手は出せないのである。
「いかにもインド」的な、目が痛くなるような派手な柄や色彩の更紗の商品が多かったが、中には「本気で」日本で商売しようという意気込みの強そうな業者もちらほらあった。そういう業者の商品は、まず商品の色味が日本的だったり、インド的でないシンプルなデザインだったりする。
「インド的なるものからの脱却」とでもいおうか。「インド的な個性を滅した」とでもいおうか。インド的な商品の坩堝の中では、「インド製です」と言われなければインド製だとわからない、どこに国にでも持っていける商品が、特異で印象的だった。
しかし、どぎつい色彩のインド的な個性を滅しきってしまうのも、何気に淋しいような気もしたものである。

などと思いながら見ていると、数件のブースは気安くお声を掛けて下さるのである。
「バイヤーじゃないよ。スチューデントだよ。ビジネスじゃないよ」などと拙い英語で答えてみるも、一期一会だと思って下さっているのか、丁寧に名刺まで頂いて、申し訳なく思いつつも、私も自分のふんどし屋の名刺を渡してみたり。
パンフレットや広報用のDVDを下さる南インドの織物業者の方は、それらで重くなった手荷物を入れる袋まで下さった。

また、衣料品を扱うある業者にブース内に引き入れられて、椅子に座らされたはいいが、私は英語ができないので話が弾まない。「Garment?Garment?」などと言われて、慌てて「ああ、ガーメント、ガーメント」などと答えていた。
通訳の人が呼ばれて来られたが、私も何を訊いていいやらわからない。ああ、商売で来ればよかった。
その業者は、「日本でデザインをする人と直接取引きが出来るのか」とか、「日本で有名なデザインの会社を知らないか」などと尋ねておられた。…日本の知的財産は世界に羽ばたきそうなカンジ。

もしも本当にデザインを勉強している人であれば、これこそ自分を売り込むチャンスになるのだろう。
私も学校で、デザインは若干勉強するが、インド人と取引をするとなると、やっぱり英語ができないとスタート地点にすら立てない。

そもそも私は外国人に縁がない。縁のある外国人は、ありがたいことにみな日本語を喋ってくれる。
英語、勉強した方がいいんだろうな。この度、それは切に感じた。

あと、恐らく生まれて初めて、ターバンを巻いている人を間近で見た。どういう仕組みになっているのか、失礼ながらしげしげと見入ってしまうところだった。
 

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