2010年8月2日月曜日

所属欲求とはかけ離れたところでアンチ・インターカラーが存在しない理由を問う

 
FB(ファッションビジネス能力)検定2級は合格した。
勉強の中で、この理不尽な世の中の仕組みに触れるうちに、こみ上げる怒りに打ち震え、試験日の一週間前には殆ど投げ出してしまっていたので、まさか受かるとは思っていなかった。
合格率が50%だったと聞くと、私はもしかして頭が良いんじゃなかろうかと勘違いしてしまいそうで怖い。どうせ合格はギリギリのラインでのことだろう。
周りの子たちは「どこを間違えたのかが気になる…」と囁きあっていたが、結果オーライの私は、そんな過去を振り返る気にはなれない。

ファッションの流行は流行り出す二年前に何が流行るのか、既に決まっている。まず、インターカラーという流行色の国際的な組織があって、それが二年後の流行色を決めてしまう()。
そうして、ファッション業界では「何を作って売るか」があらかじめ規格化されており、「生活者のニーズに応えるマーケット・イン」どころか、実は生活者への“提案”と言葉を巧みに置き換えただけのプロダクトアウトの商売だということがわかる。
(私は、何故「アンチ・インターカラー」といった、インターカラーに支配されない、インターカラーの色情報にあえて歯向かう、逆の思想の組織が出てこないのか、そこが不思議だった。実は知らされていないだけで、もう既にあるのだろうか…?)

巧いこと生活者を踊らせて金を儲ける。ハイリスク・ハイリターンのファッションビジネスというのは、そういう商売。この規格化に乗ることで安泰するという商売だということがわかった。
だからファッション誌で「今年の秋冬の流行を先取り!」なんて記事は、実は陳腐なものだということもわかった。
辛口ファッション評論家のピーコの「あなたたちはなんてバカな子たちなの!」という言葉、私はその真髄に触れたような気がする。

踊らされていることが理解できて、それでもなお踊り続ける猛者のような生活者は、一体どれくらいいるのだろう。生活者の殆どがそういう人々なのだろうか。まぁ、私には世の中のことがわからない。

何よりまず、生活者を大勢踊らせるだけの力がありながらも、生活者を人として正しく啓蒙する努力をしない会社、企業、組織は、良くない集団だ。
啓蒙されない生活者を踊らせる裏で、製造現場で奴隷労働に従事する末端の労働者がいる。
バングラデシュのとある縫製工場のビルには、自殺防止用のフェンスが張りめぐらされているとか。(
ユニクロの柳井社長がユニクロでいちばん発言力のある人、それは社長ではなく、お客様ですと仰っていたらしいが、ならばそういった経営者の言葉が生活者へのいやらしい責任転嫁でないことを願いたい。

ここまでは、あくまで糊口をすすりながら生業する、アンチ・ブランド主義()の私の思うところである。
 

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