2010年9月19日日曜日

善いことをした

 
連休だし、使っている手提げカバンがボロくなってきたから作ろうか、と手芸店に行った。

測り売りの布地をロールごとレジに持っていくと、店員は笑顔だが、一人で天手古舞していた。
私の布地を切ってもらうところ、後からきたオバちゃんがレジに来て忙しそうに店員に「ちょっと、ちょっと」と声を掛ける。
私のは時間がかかるからと気遣って、「あ、あの方先どうぞ」と店員に言うと、「ありがとうございます。申し訳ありません」と、店員はオバちゃんの応対をちゃちゃっと済ませようとする。

ところが、実はこのオバちゃんのオーダーがややこしいことがわかる。
リボンの計り売りらしいが、取り寄せできるかどうか聞いてほしい、などと言っている。
仕方が無いので店員は、納品担当者かもしくは本部らしきところに、電話をする。

あーあ。オバちゃんに先を譲るんじゃなかった。
オバちゃんでもフツーの人なら、順番を譲られて「ごめんなさいね」と一言言うとか、自分も結構時間がかかると思ったら、譲られて一回は遠慮するとかするもんだけれど、このオバン、マジで空気読まねぇ。

そうして、たった一人の店員が、私の測り売りにかかるであろう時間以上の時間を費やして、オバちゃんの応対をしている間も、レジ横の業務用の電話がひっきりなしに鳴っている。別の客が「すいませ~ん」と呼んでいる。
あっちからも、こっちからも。優先順位をはかりかねる。今、この店員の彼女、泣きそうだ。無理もない。
それを気遣って、私は他の商品を色々と見て時間を潰して、オバちゃんが片付くのを待っていた。

ようやくオバちゃんをレジ前から送り出して、私と対面した店員は、「お待たせしました。申し訳ありません!」。
「いや、一人で今大変だよね」
と、私は思わず言った。すると店員はホッとした表情で、「いえ、大丈夫です。申し訳ありません」。
そうして布地を裁断してもらって、レジで清算しようとしていると、またさっきのオバンが横から「ちょっと、ちょっと」と差し込んでくる。…オバン、まだおったんか。図々しいったらありゃしねぇ。しかし今度は店員もキリッと、「少々お待ち下さい」と、私の清算の方を優先させた。

「会員カードはお持ちでいらっしゃいますか?」
「いえ、作っていないので、通常価格で結構です」
「そうですか。では、会員価格にお値引きさせていただきますっ!」
「ええっ!」

…と、そんなわけで、店員の気持ちを察して、善いことをした報いをいただいた。

何事にあれ善をなせば、決して無にされることはない。
アッラーは善をなす人々を好み給う。

インシャッラー。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿