2010年10月23日土曜日

オバちゃん怒るとコワいよ

 
通学するバスの運転手が、たまにカッコいい日がある。

いつも運転している運転手が非番なのか、ただのバスの運転手にしておくには惜しい、シブいオッちゃんがバスを運転していることがある。目つきが細く鋭く冴えていて、フツーのオッちゃんとは全然違うのである。
一体何があって、現在バスの運転手なんかをしているのか。…

「自衛隊あがり」
「バスの運転手に変装して、何かを調査しているスパイ」
「絶対、合間に身体は鍛えているはず」…

と、シブいバスの運転手の過去を勝手に妄想して、話が盛り上がる。


電車はJRを使うのだが、座席が向かい合わせになる二人がけの形になっている。そしてかなり込みあっているのだが。

ある日、この二人がけの席を一人で占有して、偉そうに眠っているサラリーマン風の男がいた。他の席は埋まっており、この男が自分のカバンを膝の上に置きさえすれば、一つ席が空く。

見たカンジ、20代で、かなりちゃんとした身なりをしている。公務員か法律関係の仕事をしているといった風のスーツの着こなしだが、それにしては、周りへの配慮が無さ過ぎる。どんな躾をされて育ったのか。

こういう我が物顔のオレ様には、制裁を加えてやらねばならん。誰もが放っておくから、こういうのがいつまで経っても「お子ちゃま」のままなのだ。

この男がいつ目を覚ますか。私はじっとこの男の眠っている姿を「見て」やった。男がカバン置きにしている席の横の通路に仁王立ちで立って。しかし、一向に目覚める気配が無い。
と、私がカバンを持ち替えた瞬間、男のカバンに当って、男が目を覚ました。

その瞬間の、男の慄いた顔を、私は忘れることはない。多分、私が鬼にでも見えたのだろう。

そうしてようやく、席が空いたので座ることができた。

この男は辱めを受けて、いても立ってもいられない風に、次の駅でそそくさと降りたが。
こうして更正するかどうかもわからないけれど、フツーの神経なら以後気をつけるとは思うが。
 

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