2010年11月19日金曜日

VS.駅リン(後編)

 
前回

「上からエラそうに字が汚いと言われるわ、自転車を返しに行ったら、店番もぬけの空だわ!仕事もせずに、客をバカにするにもほどがある!」



数日後の朝、いつものように自転車を借りに行くと、例の天下りは、今度は名前と電話番号だけでなく、住所までキレイな字で書けと言いはじめた。呆れた。金もらって客イビリときた。性根に問題のある人間には、何を言おうと言葉がムダになるので、

「本部に電話するから、本部の電話番号教えて下さい」


と、学校の昼休みの談話室から、このJRの某子会社の本部の課長とやらに電話をした。
すると思った通り、この課長はただの「あやまり屋」。こちらは電話代を使って、わざわざ電話をして、この「あやまり屋」が出てきてしまうと、さすがに頭にくる。

「あやまり屋」には誠意が無い。
「あやまり屋」は、とりあえず気が済むんだったらと、口だけ「ごめんなさい、申し訳ない」と繰り返す。
だから、問題の一部始終を話しても、「お話を承った」と言いつつ、改善にはまったくつながらない。
「ウルサい客が何かゴチャゴチャ言ってる、はいはい」てカンジ。
こいつがこうだと、この上の奴もどうせこんな奴だろうが、上がダメなら上の上…といくしかないのだ。

「ただあやまるのが仕事の人に話しても埒があかない。あなたの上の人を出して下さい」
しかし「あやまり屋」は、
「上の者はただいま不在でして…」
ときた。
「じゃあ、夕方、私の自宅に電話して下さい」…

昼休みの談話室、傍らで一部始終を聞いていた塗装科のガンダムのオバちゃんが、とても面白がってくれた。


あの駅前に貸し自転車は、あのJRの某子会社ひとつしかない。
駅前で勝手に貸し自転車業を独占して、「使わせてやるから金払え、オレさまのやることにいちいち口出しするな」と、ヤクザな仕事に安住している連中であるがゆえに、客の目線を知ることがないのならば、これを改善してやれるのは、金を払って利用している客だけなのだ。


夕方、「あやまり屋」から電話があった。
「先ほどは大変失礼致しました。こちらもオウム返しで同じ言葉を繰り返してしまい…」
「あやまり屋」は、時間を置いて、ようやく事情を把握したのか、丁重に誠意を見せた。
昼間の電話を「あやまり屋」の周りで聞いていた人たちがいたらしく、その人たちも私のクレームの内容に理解を示し、それに対する「あやまり屋」の態度が問題だと、「あやまり屋」は同僚から注意を受けたそうだ。

この度の私の「貴重なご意見」を、今後の業務に生かして改善していきたい、と「あやまり屋」は言った。
問題の店舗の天下りは後日、本部に呼ばれて日勤教育を受けることになるだろう。
年寄りの性根が、今更、たやすく入れ替わるなどとは、私も期待はしまいが、駅前の貸し自転車が利用しやすくなるならば、それでいい。

しかし正直トラウマで、当分、あそこの自転車は利用したくない。
 

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