2011年2月24日木曜日

つれづれにラテン

 
「4月になったら引越しするんだ」

隣のフェルナンド(仮名)と、最近久しぶりに会ったので、そう伝えた。(
日本に働きに来ていたブラジル人たちが大勢帰国したことで、彼の仕事は以前より忙しくなり、近頃は帰宅するとバタンキューで即眠ってしまうらしい。

「引っ越すまでにかならず、カエル、ごちそうするよ!」(

と、忙しいのに気遣ってくれて申し訳ない。


ところで以前、不況による雇い止めで失業した外国人の労働者たちが、日本で働くための職業訓練を、うちの学校で受けておられた時期があった。
その時、日系ペルー人の人に、かの有名な幻の繊維「ビキューナ」()について訊ねた。

「ビキューナって知ってる?」
「ビキューナ?ビキューナ?ああ、ビクーニャ」

で、そのアンデスの生き物、ビクーニャという動物の毛が高値で取引されていると言うと、それはご存知なかったようで、「アルパカじゃなくて?」と驚いていた。
「ビクーニャの毛はイタリアに運ばれて、そこで高級品に加工されると、授業で習ったよ」
と言うと、イタリアの搾取に「けしからん!」と怒っておられた。そりゃそうだろう。
ビクーニャを家畜にするとアルパカになるらしい。そして野生のビクーニャから毛を刈ることができるのは、アンデスの山岳民族だけで、それ以外の人が刈ると重い禁固刑が科せられるそうだ。

以前、ネットのどこかで、イタリアのビクーニャの加工地が、増えすぎた中国からの移民のために、いつの間にか中華街になったという記事を見かけた。ネットのことゆえ、現地を知らない私からは真偽のほどが定かでないが、今はどうなっているのだろうと、ふと思う。
 

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