2011年4月1日金曜日

タシケント・ヘタレ旅⑦~商売は売り手も買い手も双方が利になるように知恵を絞るべきもの

 
タシケントのど真ん中、ティムール広場とムスタキーリク広場の中間のきれいな公園で、絵描きに声を掛けられた。
似顔絵を10分で描くから、マダム、そこにお座りなさい、と。

ここでも「ヤポン、フクシマ、ツナミ、アーユーフロムトーキョー?」と、絵描きの一人に言われた。
日本は今や、他国から憐れみを受ける国となった。


結局描き終わるまで30分ほどかかったが、似すぎ。せっかくなので、Googleのプロフィール写真に使わせてもらう。
これが5000スム。(1USドル=1600スム、当時のレートは1USドル=84円で計算)


その直後、少女の物乞いに計4000スム巻き上げられた。
絵描きに絵を描いてもらうような外人は、金持ってる、てなとこだろう。

足元にまとわりついて、うっかり歩き続けようとすると、蹴り倒してケガをさせてしまいかねないので、立ち止まらざるを得なかった。
物乞い独特の憐れみを誘う一連の動きがあるらしく、うにゃうにゃ何か言いながら私の足元に跪いてきて、靴に投げキッスをして、ふにゃ~と自分の顔を撫でるのである。
そして、お腹や口をさすったりして、うにゃうにゃ何やら「お腹が空いているの」みたいな動きをしてみせるのである。

親が物乞いの方法を教えるのか、親は公園の芝生の上で、他の物乞いとぺちゃくちゃご歓談していらっしゃった。物乞いは子どもが遊びがてらにやった方が、同情をかって成功する率が高いとわかって、親は鵜飼いのようなことをしているのだと思う。

「わかった。ほな、写真撮らせてくれたら、モデル料な」

と言うと、うんうん頷いて、一生懸命手でハナ水拭いてから、ビシッときょーつけして最高のポーズ。


物乞いに金をやるのはいかんと、わかっているのだが、あの小慣れた物乞いの一連の形式的な動きを、一芸と思うほかなかった。


この公園では晴天の日、絵描きたちが絵を売っていたが、まず下手な絵が一枚も無い。
見ると、まるで桜が咲いているようにも見える、桃の花の風景もたくさんあった。


そして共産趣味者である、私の心くすぐる、共産主義的な懐古の品々を売るオッちゃんもいた。
私はこのオッちゃんと意気投合してしまい、オッちゃんがコレクションしたレーニン・スターリンなど旧ソ時代のバッジの数々を見せてもらい、狂喜乱舞していると、オッちゃんから(あのチェブラーシカも入りたがった)ピオネールの赤いスカーフをプレゼントされてしまった。


このオッちゃんからひとつ1000スムで6つバッジを買った。
物乞いの少女らに施しをしなければ、あと4つは買えたと思うと、悔しかった。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿