2011年4月2日土曜日

タシケント・ヘタレ旅⑧~商品管理の重要さを痛感す

 
ウズベキスタン工芸博物館で、スザニのジャケットが200USドル~で売られていた。
(1USドル=1600スム、当時のレートは1USドル=84円で計算)


一目ぼれしたが、最終的な所持金の心配から、すぐには買わずに一日おいて、それでも諦めきれなかったので、最終日にもう一度博物館に出向いて、一万円札と70USドルを持って買いに行ったが、「ジャパニーズYENがあと一枚(一万円)足りない」と、足元を見られてしまい、結局購入を断念した。
最初は200USドルで日本円での支払いもディスカウントもOKなどと抜かしおったくせに。

しかし、私が購入を断念して納得できる理由が一つあった。
それは、商品の管理がイマイチだった点。屋外でいつも風にさらしてある状態では、せっかくの素晴らしいスザニも価値が下がってしまう。そこを突いてディスカウントすればいいのだが、そうまでして買っても、なんだかな、なのである。
価値を下げないためにも、できればあの手間ヒマかけたスザニの品質管理にまで、あの土産物屋は気を配るべきだった、と私の中で丸くおさまった。

スザニはウズベキスタンの伝統的な刺繍工芸で、女の子が12歳までにその職人技を習得し、それを持って嫁入りする、母から娘へと伝えられる嫁入り道具ということだ。
博物館で刺繍を実演している女の子がいて、その子の年齢を訊くと18歳だといった。そして12歳には、既にこの技能は完成していたという。
その子のお母さんもブハラでスザニを作っており、お父さんと弟は焼き物を作って生業していると言った。性別で役割分担が違うようだ。


しかし、スザニのジャケットを買えなかった直後のショックは大きく、私を衝動買いに走らせた。
ツム百貨店に行き、手持ちのドルとスムが無くなるまで、とりあえず何かを買うことにした。
たとえるなら、本命にフラれて、ヤケクソで手あたり次第に空しい心のまま、相手を選ばずに遊び散らかす尻軽のような心境である。
うっかり「ゲゲゲの鬼太郎」のような柄の手縫いのシルクのジャケットを買ったが、買って帰って、思えばそれをいつ着るのだろう。



とはいえ、百貨店だけあって、商品管理は風雨に晒された商品とは比較にならなかった。
やはり生産地だけあって、シルクが安い。値札の数字は1㍍の値段。産地はフェルガナだと言っていた。
ウズベキスタンの伝統柄の「アトラス」という、日本のかすりのような模様のシルク地が殆ど。無地のものもあった。当たり前だけれど、日本で買うよりは断然安い。ただ、ちょっと色がドぎついものが多いので、好みが分かれるところ。

男性が着るドテラのような伝統衣装も、外側はシルクで、裏地は綿のアトラス模様。そこはかとなく着物に似ていた。

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